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Final Project / NFC × Learning

最終課題
FocusDock

スマホを「我慢して触らない」のではなく、スタンドへ置く動作から集中を始める。NFCと学習記録、キャラクター育成を組み合わせたプロジェクトです。

NFCスタンド 学習記録 習慣化 ビジネス提案

CH 01課題とコンセプト

勉強を始めたはずなのに、通知や無意識の操作でスマホへ手が伸びてしまう。FocusDockは、この「意志だけでは止めにくい中断」を、物理的な置き場所とアプリの体験で解決しようとした最終課題です。

机の上のノートとFocusDockのNFCスマホスタンドを組み合わせたプロジェクトビジュアル
FocusDock / Tane Labスマホを置くだけで、集中を始める。
Problem

勉強中、ついスマホを触ってしまう。

Purpose 目指したのは、単にスマホを禁止することではない。「置く行動」を集中開始の合図に変え、記録と育成によって継続したくなる流れをつくることです。

CH 02仕組みと体験

NFCスタンドをアプリの物理スイッチとして扱います。机に向かったときの小さな動作を、計測・可視化・育成まで切れ目なくつなぎます。

NFC連動、他アプリを触りにくくする仕組み、集中時間の見える化を説明するFocusDock概要

スタンドへ置く

スマホをNFCスタンドへ置き、集中を始めるきっかけをつくる。

セッション開始

タイマーを起動し、勉強中はスマホを手元から離しておく。

時間を記録

集中できた時間を日・週・月の履歴として自動で残す。

相棒が育つ

積み重ねた時間がキャラクターの成長とコレクションへ反映される。

Physical trigger

画面内のボタンだけでなく、スマホを「置く」という身体動作を開始スイッチにする。

Visible progress

集中時間、連続日数、ヒートマップ、育成の変化を同じ体験の中で確かめられる。

CH 03アプリ内容

ホーム、集中タイマー、記録、統計、コレクションをひとつのアプリにまとめています。数字だけの管理画面にならないよう、木の質感と小さな相棒の成長を中心に据えました。

CH 04ターゲットとニーズ

使う人だけでなく、費用を負担する人と導入を判断する人を分けて考えました。学習者の集中体験と、周囲が努力を把握できる仕組みを同時に設計します。

User

高校生・受験生

スマホで集中が切れやすく、勉強を始めても続きにくい学習者。

Payer

保護者

本人の努力が見えにくく、学習が続いているか不安を感じている人。

Introducer

塾・学校

生徒の学習継続を支援し、授業外の頑張りも把握したい教育機関。

4つのニーズと対応機能

ニーズFocusDockの対応
スマホを触らず勉強を始めたいNFCスタンドを開始スイッチにする
集中を中断せず続けたいスタンド固定で、手に取るまでの手間を増やす
努力を見える形で残したい自動記録+育成で成果を可視化する
保護者・塾へ頑張りを伝えたい週次レポートで共有する構想(次版)

CH 05競合との差別化

企画資料では、集中をゲーム化するForestと、学習記録・共有に強いStudyplusを主な比較対象に置きました。FocusDockは、両者の強みへ「物理的な置く動作」を加える位置づけです。

サービス主な強み開始のきっかけ記録・継続
Forestゲーム化・アプリ制限画面内で開始育成に強い
Studyplus学習記録・SNS記録操作可視化と共有に強い
FocusDock物理行動+記録+育成スタンドへ置く記録から見守りまでを一続きにする構想
Positioning FocusDockの中心は、機能数の多さではなく、「置く」→「記録」→「育成」→「見守り」をひとつの習慣としてつなぐことです。

CH 06検証と根拠

アプリを開く直前に短い介入を入れる設計には、既存研究でも行動変化が報告されています。FocusDockではその考え方を、画面上の待ち時間だけでなく「スマホをスタンドへ置く」行動へ置き換えました。

Related research 57%減

self-nudgeアプリ「one sec」の6週間の観察では、対象アプリを実際に開く回数が57%減少したと報告されています。

これはFocusDock自体の実証結果ではなく、起動前に短い介入を置く設計の参考にした関連研究です。

利用開始時を100としたとき6週間後の実際のアプリ起動数が43になったことを示す棒グラフ
PNAS掲載研究「Directing smartphone use through the self-nudge app one sec」

CH 07ビジネスプラン

個人向け販売だけでは受験終了と同時に顧客が卒業するため、最初の販売で実績をつくり、塾へのまとめ導入へ広げる二段構えを考えました。以下の金額は、企画資料で設定した提案値です。

Starter set proposal

NFCスタンド+FocusDockアプリ

2,980
300台

クラウドファンディング

約90万円を初期目標に設定し、先に販売して製造資金と需要の手応えを得る。

250円/月

塾向けB2Bモデル

生徒1人あたり年間3,000円を保護者負担とする継続収益案。

112万円

初回製造の想定

50名×15教室×製造費1,500円で、750台分の製造費を試算。

130〜150万円

実績後の資金調達案

クラウドファンディング実績を示したうえで、日本政策金融公庫からの調達を検討する。

導入ロードマップ

Year 1

近所の個人塾

小さく試し、利用データと現場の声を集める。

Year 2

小規模チェーン

複数教室で運用し、導入と継続の再現性を確かめる。

Year 3

大手塾へ提案

最初の2年でつくった実績を、全校導入の提案材料にする。

Market precedent 河合塾では、先行校舎での活用を経て、2022年度からStudyplus for Schoolを全52校舎へ拡大した事例があります。小さな導入から実績をつくるロードマップの参考にしました。
河合塾公式「授業以外の学習時間のサポートにも力を入れる理由」