CH 01課題とコンセプト
勉強を始めたはずなのに、通知や無意識の操作でスマホへ手が伸びてしまう。FocusDockは、この「意志だけでは止めにくい中断」を、物理的な置き場所とアプリの体験で解決しようとした最終課題です。
勉強中、ついスマホを触ってしまう。
スマホを「我慢して触らない」のではなく、スタンドへ置く動作から集中を始める。NFCと学習記録、キャラクター育成を組み合わせたプロジェクトです。
勉強を始めたはずなのに、通知や無意識の操作でスマホへ手が伸びてしまう。FocusDockは、この「意志だけでは止めにくい中断」を、物理的な置き場所とアプリの体験で解決しようとした最終課題です。
勉強中、ついスマホを触ってしまう。
NFCスタンドをアプリの物理スイッチとして扱います。机に向かったときの小さな動作を、計測・可視化・育成まで切れ目なくつなぎます。
スマホをNFCスタンドへ置き、集中を始めるきっかけをつくる。
タイマーを起動し、勉強中はスマホを手元から離しておく。
集中できた時間を日・週・月の履歴として自動で残す。
積み重ねた時間がキャラクターの成長とコレクションへ反映される。
画面内のボタンだけでなく、スマホを「置く」という身体動作を開始スイッチにする。
集中時間、連続日数、ヒートマップ、育成の変化を同じ体験の中で確かめられる。
ホーム、集中タイマー、記録、統計、コレクションをひとつのアプリにまとめています。数字だけの管理画面にならないよう、木の質感と小さな相棒の成長を中心に据えました。
使う人だけでなく、費用を負担する人と導入を判断する人を分けて考えました。学習者の集中体験と、周囲が努力を把握できる仕組みを同時に設計します。
スマホで集中が切れやすく、勉強を始めても続きにくい学習者。
本人の努力が見えにくく、学習が続いているか不安を感じている人。
生徒の学習継続を支援し、授業外の頑張りも把握したい教育機関。
| ニーズ | FocusDockの対応 |
|---|---|
| スマホを触らず勉強を始めたい | NFCスタンドを開始スイッチにする |
| 集中を中断せず続けたい | スタンド固定で、手に取るまでの手間を増やす |
| 努力を見える形で残したい | 自動記録+育成で成果を可視化する |
| 保護者・塾へ頑張りを伝えたい | 週次レポートで共有する構想(次版) |
企画資料では、集中をゲーム化するForestと、学習記録・共有に強いStudyplusを主な比較対象に置きました。FocusDockは、両者の強みへ「物理的な置く動作」を加える位置づけです。
| サービス | 主な強み | 開始のきっかけ | 記録・継続 |
|---|---|---|---|
| Forest | ゲーム化・アプリ制限 | 画面内で開始 | 育成に強い |
| Studyplus | 学習記録・SNS | 記録操作 | 可視化と共有に強い |
| FocusDock | 物理行動+記録+育成 | スタンドへ置く | 記録から見守りまでを一続きにする構想 |
アプリを開く直前に短い介入を入れる設計には、既存研究でも行動変化が報告されています。FocusDockではその考え方を、画面上の待ち時間だけでなく「スマホをスタンドへ置く」行動へ置き換えました。
self-nudgeアプリ「one sec」の6週間の観察では、対象アプリを実際に開く回数が57%減少したと報告されています。
これはFocusDock自体の実証結果ではなく、起動前に短い介入を置く設計の参考にした関連研究です。
個人向け販売だけでは受験終了と同時に顧客が卒業するため、最初の販売で実績をつくり、塾へのまとめ導入へ広げる二段構えを考えました。以下の金額は、企画資料で設定した提案値です。
約90万円を初期目標に設定し、先に販売して製造資金と需要の手応えを得る。
生徒1人あたり年間3,000円を保護者負担とする継続収益案。
50名×15教室×製造費1,500円で、750台分の製造費を試算。
クラウドファンディング実績を示したうえで、日本政策金融公庫からの調達を検討する。
小さく試し、利用データと現場の声を集める。
複数教室で運用し、導入と継続の再現性を確かめる。
最初の2年でつくった実績を、全校導入の提案材料にする。
勉強中に通知へ気を取られる場面から、NFCスタンドへスマホを置き、FocusDockで集中を始めるまでを39秒の動画にまとめました。